東京シティーロードレース2005 に思う

市民マラソンで約20名が熱中症、脱水症。


給水のまずさを指摘する声があります。ただそれだけではありません。「女性よりも屈強そうな男性ランナーが多かった」と言う感想がありました。この出来事も時間が経つにつれ忘れられてしまうと思います。その前に、そして本格的な夏を迎える前に、それぞれの立場からもう一度検討をお願いします。
救急で搬送されたランナーの数は定かでありません。報道機関によって20名、24名、27名の違いがあります。しかし、数字の多少が問題ではありません。
脱水症、熱中症は梅雨時に多いのはすでに知られています。そのための対策が十分取られていたか、それがうまく機能していたかが問題です。事実、始めの給水所では人だかりの中で私はコップを手に出来ませんでした。
次の給水所では既にコップが無くなっていました。それでも皆さんは手の平に水をため口に運んでいました。運良く私は次のテーブルで半分だけ水の入ったコップを手に取る事ができました。
残ったカップは、後数個。しかし、トレーニング不足の私は熱中症になりませんでした。もちろん、トレーニング不足と高気温を考えてゆっくり走ったからです。要は、給水だけが主因ではありません。しかし、主催者としてどれだけの準備をしていたのか?参加者は今日の天気をどう捉え、レース運びにどんな工夫をしていたのかにかかっています。何年か前のホノルルマラソンデータブックを思い出しました。膨大な量の水と紙コップを消費していました。参加約30.000人と6.300人の規模の違いがあったとしても、今日は、十分な水分が用意されていたとはとても思えません。主催者によると「十分な対策をとっていたのに、、、、」現実に起きていた状況がきちんと把握できていなかったのでしょうね。それにつけても今回のレースの運営は「雑」でしたね。日比谷公会堂前の荷物受け付けではその混雑は「将棋倒し」一歩寸前でした。
来年は、30.000人規模のフルを。。。。
ランナーにも一工夫が必要です。制限時間が穏やかになれば参加しやすくなるのは当然です。それは、準備を必要としないと言うことではありません。例えば、着衣。下は、ウインドブレーカーという方が意外に多かったですね。これは、熱くなります。表現が悪いかの知れません。そんな方が数多く参加することを前提にレース運営を考えたなら「給水不足」もおきなかったかも知れません。「楽しく安全に」。天候のせいにするには芸が無さ過ぎます。
ボランティアについても然りです。「彼らもボランティアだから。。。」当然その目は甘くなります。私は、肢体不自由の子どものキャンプのお手伝いをしています。もちろん無給です。
そのキーワードは「子どもの心と身体を守る」です。その役割はとても大切なものなのです。その志を成就させるためには多少の困難もあるのです。応援ありがとうございました。