昨年の4月に行われた第108回ボストンマラソンの報告です。宇治川氏より投稿を頂きました。

レースの経過や結果をご覧になって、驚かれたかもしれません。
最大のポイントは当日の天候です。


最高気温は、華氏85度(29℃)となり、1987年の87度につぐ記録的な猛暑のレースとなりました。
天気予報で80度を越えることを知っていましたが、正午のスタート時には、大分暑くなっていて、私はその時点で、記録への挑戦をあきらめ、安全第一、マラソンテンポ(1km/5分)でなく、セカンドギアのミディアムロングランのペース(1km/5分15~20秒)で走ることにしました。
私のホームページで、主催者側の医療情報に関するページを和訳したのですが、
http://www.age.ne.jp/x/mu/BM/MBRC/faq.html
その中に、「ランナーの責任」という項がありました。
1.あなたの医者に診断を受けてください。
2.あなたのナンバーカードの裏に緊急連絡先や病歴を書き込んでください。
3.天気予報を聞いてください。リスクを知り、そして暑さ・寒さに応じて 準備してください。熱関連の傷害と低ナトリウム血症の両方が生命に関わる問題です。それに応じて、あなたの給水計画を調整してください。
4.給水に関するあなた自身の計画を立て、そして実行してください。天候や、レース中にあなたが感じる 状況のもとで、計画を調整してください。
5.もし、医学的な問題が起きたり、起きることを感じたら、すぐに援助を求めてください。あなたの身体を 酷使することは、ばかげており、危険です。
6.他のランナーに手を貸してください。
ボストンマラソンでは、給水所は1マイルごとに両側に、水とゲータレードが用意されており、できるだけ、給水しながら走りました。
予定のペース近い速さで、前半ははしりましたが、結構、昇り斜面もあり、中間点を過ぎ、心臓破りの丘が終わるまで(21マイル)は、少し歩きも入りました。
その後はやや下り斜面でもあり、何とか走ってゴールすることができました。
しかし、その下り斜面では、倒れて救護されている人を数多く見かけました。
顔面蒼白で、死人のような顔のランナーもいました。
「あなたの身体を 酷使することは、ばかげており、危険です。」を思い出しました。
翌朝の新聞を見ると、稀にみる暑さで、例年の倍以上の1100人を越える人たちが救護されたと報じていました。
68歳のSさんという方と日本でレース前に知り合いました。タイムもほぼ同じ方なのですが、心臓破りの丘の手前で抜かれました。しかし、Sさんは、ゴール前1kmの地点で気を失い、気が付いたのは病院の中で2時間後だったそうです。
無理しないで走ったことは、全然後悔しておりません。
ヨットレースでは、天候を考慮して「スタートしない。」こともレーサーの判断であり、大人のスポーツなのだと、シーカヤックのコーチの方がおっしゃってましたが、今回のは「大人(中高年)の判断」と思っています。
ただ、セカンドギアで走ったにもかかわらず、長い昇り坂に足が耐えられなかったのは、まだ脚力不足かもしれません。
クロスカントリーやマラニックなども取り入れてゆこうと考えています。
きっと、マラソンの女神様が、もっと練習して、もう一度おいで、とおしゃっているのでしょう。Sさんは、再来年70代になると、5位入賞の可能性があると、ボストンに行く前から言ってましたが、私も、再来年あたりに再挑戦しようかと思っています。
レースの翌々日に、ボストン体育協会のオフィスを訪問し、「16週間のマラソントレーニング」を書いたマイケル・ピエロニさんにお礼を述べてきました。
日本と米国にコーチがいる私は、とても贅沢者です。

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